病因:先天性の皮膚奇形であり、生まれつきの脱毛斑(ハゲ)として気付く場合が多い。 臨床:境界明瞭な若干盛り上がった皮膚腫瘤であり、蒼白調や黄色調に見える場合が多い。表面は、ざらざらしする場合が多いが平坦な場合もあります。放置すると中年期までに皮膚がんになります。発生する皮膚がんの頻度としては、基底細胞がん、有極細胞がん、メラノーマの順です。基底細胞がんは基本的には転移しませんので、切除だけで治療できます。しかし、有極細胞がんやメラノーマは転移して命に関わることがあります。 治療:切除する。癌の先駆病変として手術することが勧められています。癌化する前に切除するのが基本です。ただ、頭部の脂腺母斑については、頭皮が柔らかい(伸びやすい)学童期に切除することが推奨されます。 |