椎茸皮膚炎は、生や加熱不足のシイタケを食べた後に起こる皮膚炎のことです。シイタケに含まれるレンチナン(多糖類)やチロシンによるアレルギー反応との説がありますが、詳細は不明です。十分に熱の通っていないシイタケを食して数時間から数日後に皮疹が出現します。皮膚を掻いた部分が紅く盛り上がり(Dermographism、皮膚描記症)、強い痒みを伴います。一部の抗腫瘍剤(ブレオマイシン、ペプレオマイシン)でも同様の薬疹(皮疹)が生じることもあります。また、シイタケ以外のエノキやエリンギでも同様の報告があります。キノコ類はよく火を通して食することが重要です。 治療は、ステロイド軟膏の外用が中心となりますが、時には睡眠を障害するほどの痒みを伴うことがあり、その場合には抗ヒスタミン剤やステロイドの内服療法が必要となります。 ![]() ![]() |