熊本市中央区の皮膚科 水前寺皮フ科医院 【皮膚科・形成外科・アレルギー科・皮膚腫瘍科・性感染症内科】

石灰化上皮腫

病因:病因は不明ですが、毛包から発生したと考えられている皮膚の良性腫瘍です。


臨床:全身にできますが、小児では顔面、大人では四肢にできやすいのが特徴です。多くは長径2Century;mso-hansi-font-family:Century">cm程度までの皮下腫瘤ですが、一部は皮膚表面に盛り上がっています。急激に拡大するもの(水疱型)や、こぶし大を超えるようなものもあります。虫刺されの跡形と勘違いされる場合が多いようです。

右頬の石灰化上皮腫、青白く見えます。


上眼瞼の石灰化上皮腫


上肢の多発性石灰化上皮腫


上腕の石灰化上皮腫、水疱タイプ


診断:視診と触診で診断が可能ですが、確定診断には病理組織検査が必要です。ただし、エコー検査を行うと特徴的な所見がみられます。


石灰化上皮腫のエコー像。Low echoic(黒く見える)腫瘤内に、High echoic(白く見える)なモザイク様の陰影が見えます。


鑑別疾患:粉瘤や脂肪腫との鑑別が必要ですが、ほとんどの場合、エコー検査にて鑑別が可能です。

治療:自然消退することはなく、小さい時期に手術するべき疾患です。腫瘍部分だけを切除するだけでいいですが、取り残しがあった場合には再発する可能性があります。


予防:特にありません。ただし、触ることで細菌感染症を起こすことがあります。なるべく触らないように気を付けましょう。


 



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