熊本市中央区の皮膚科 水前寺皮フ科医院 【皮膚科・形成外科・アレルギー科・皮膚腫瘍科・性感染症内科】
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紅斑

■ 環状紅斑

<原因>
環状に輪をかいた紅斑のことを環状紅斑と言います。ただし、環状紅斑とは
病名ではなく症状名です。環状を呈する紅斑には様々な病気があります。
しかしながら、遠心性環状紅斑以外の疾患は非常にまれであり、ほとんどの環状紅斑は原因不明の遠心性環状紅斑です。
典型例では、春秋の季節の変わり目に出現することが多く、再発を繰り返す良性の疾患です。

特発性(原因不明) 遠心性環状紅斑
感染症に伴い環状紅斑 慢性遊走性紅斑
リウマチ性環状紅斑
膠原病に合併する環状紅斑 シェーグレン症候群
全身性エリテマトーデス
悪性腫瘍に伴う環状紅斑 匍行性迂回状紅斑

<臨床>
境界明瞭な紅斑で、同心円状に拡大します。紅斑の辺縁の紅みが強くて、堤防状に盛り上がっており、中心部は退色して薄く見えるのが特徴です。辺縁に僅かな鱗屑(カサカサ)を付着することもあります。痒みを覚えることもありますが、無症状の場合が多いとされています。2週間〜数カ月で、自然に消退することもあります。ただし、消退した後には炎症後の色素沈着を残す場合が多いのが特徴です。

<鑑別疾患>
多形滲出性紅斑や結節性紅斑、蕁麻疹、接触皮膚炎などとの鑑別が必
要です。
<治療>
痒みがない場合には、副腎皮質ホルモン(ステロイド)の外用と抗アレルギー剤の内服にて消退する場合が多いですが、痒みを自覚して拡大傾向にある場合にはステロイドの少量内服が著効します。ただし、ステロイドの内服や外用を行っても消退しない場合には内科的疾患との合併の可能性もありますので、全身的な精査が必要となります。

1.副腎皮質ホルモン(ステロイド)の外用
2.抗アレルギー剤の内服
3.副腎皮質ホルモンの内服
<予防>
特にはありませんが、規則正しい生活を心がけ、過度の飲酒や喫煙は避けるようにします。

■ 多形滲出性紅斑

<原因>
原因で最も多いものは薬剤によるものですが、ウイルス感染症(単純ヘルペスウイルスなど)や細菌感染症(マイコプラズマ、溶血レンサ球菌)などによっても起こります。また、原因不明の特発性多形滲出性紅斑は春秋などの季節の変わり目に起こりやすい特徴があります。

<臨床>
境界明瞭な円形や楕円形の紅斑が全身に起こりますが、特発性の多形滲出性紅斑は手足の甲に起こりやすい特徴があります。特に的型のTarget lesionが多形紅斑の特徴的な皮疹です。症状が強い場合には紅斑の辺縁に水疱を形成したりすることもあります。

<鑑別疾患>
蕁麻疹、ウイルス性発疹症、紫斑病など
<治療>
病因の治療を行うのが原則です。つまり、薬剤であれば薬剤の中止。細菌感染症であれば抗菌薬の内服。単純ヘルペスウイルスであれば抗ウイルス薬の内服などです。ただし、重症の場合には副腎皮質ホルモンの内服などが必要になります。

1.副腎皮質ホルモン外用
2.副腎皮質ホルモン内服
3.抗アレルギー剤の内服
<予防>
特にありませんが、春秋の出る特発性の多形滲出性紅斑の場合には早期に
副腎皮質ホルモンを内服すると皮疹が拡大することなく軽快します。

■ 結節性紅斑

<原因>
原因は様々ですが
@細菌感染(溶血レンサ球菌など)やウイルス感染症に続発した感染アレルギーとして起こるもの
A薬剤性のもの
Bベージェット病や潰瘍性大腸炎、クローン病などの内科疾患に続発したもの
C原因不明の特発性のもの
などがあります。

<臨床>
四肢に好発する境界不明瞭な紅斑および盛り上がりを認める。多形滲出性紅斑との一番の違いは圧痛(押すと痛い)を伴うことです。

<検査>
結節性紅斑は脂肪レベルでの炎症(脂肪織炎)であり、色々な内科疾患に続発することがあるため、発熱などの全身症状を伴うことも少なくありません。
その為、重症の場合には採血検査や胸部レントゲン写真などが必要になる場合があります。確定診断には皮膚生検が必要ですが、一般的には視診と触診で診断が可能です。
<鑑別疾患>
環状紅斑、多形滲出性紅斑、紫斑病など
<治療>
内科疾患などに続発する場合にはその治療が優先されます。特に内科疾患がなく、特発性の結節性紅斑に対しては、以下の治療を行います。

1.安静:血管の炎症の場合がありますので、安静を取り、静脈圧の挙げないようにする必要があります。
2.ヨウ化カリウム
3.消炎鎮痛剤内服
4.副腎皮質ホルモン外用
5.副腎皮質ホルモン内服
<予防>
特になし。


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