熊本市中央区の皮膚科 水前寺皮フ科医院 【皮膚科・形成外科・アレルギー科・皮膚腫瘍科・性感染症内科】
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血管腫

血管腫(けっかんしゅ、angioma)は、血管が拡張したり増殖したりすることによってできる皮膚の赤い良性の腫瘍です。
・単純性血管腫(ポートワイン母斑)
・苺状血管腫
・Kasabach-Meritt症候群
・海綿状血管腫
・静脈湖
・正中部母斑(Unna母斑)
・サモンパッチ
・老人性血管腫

血管腫には色々な種類があり、分類も様々あります。最近の分類では、拡張した血管の形成異常による血管奇形、血管内皮細胞の増殖を伴う血管腫に分けられます。ただし、古典的には臨床的な分類が使われることが多いようです。
このうちに小児(乳児)に発生するのは、単純性血管腫、苺状血管腫、海綿状血管腫、ウンナ母斑(サモンパッチ)です。

@サモンパッチ
生後1年程で、消退することがありますが、一部は成人まで残ります。好発部位は前額部です。後頭部に発生したものはウンナ母斑と言われます。
A苺状血管腫
生後2歳位までは増大し、5〜6歳までに消退します。しかしながら、50%程度は、完全には消退しませんし、色が消えても跡形が残るものが多いです。広範囲のものは内服療法やレーザー治療の適応になります。
B海綿状血管腫
皮膚の下にある血管の増生であり、成人まで気づかないこともあります。消退しませんし、次第に増大します。また、苺状血管腫と合併することが多い腫瘍です。
C単純性血管腫
最も問題になることが多い血管腫です。小児の頃は平坦な血管腫ですが、成人したころより次第に増大してきます。場合によっては表面が潰瘍化して出血するものもあります。
この4種類の血管腫で、治療しないで経過観察を行うのはサモンパッチだけです。苺状血管腫、単純血管腫については、レーザーの適応であり、一般的には生後1歳までが最もより治療適応時期となります(特に、苺状血管腫の場合)。海綿状血管腫の場合には手術しか治療法はありません。
何れにせよ、診断を適切に行い、治療法を選択することが最も大切です。
D星亡状血管腫(くも状血管腫)
後天性の血管腫であり、内科的疾患に続発するものと原因不明のものがあります。肝機能障害、特に肝硬変患者などでは顔面や肩などに多発する場合があり、妊娠中や経口避妊薬使用中の女性でも多発する場合があります。特発性(原因不明)のものは小児の顔面に1個だけ発生する場合が多いようです。診断は、視診のみで可能ですが、ダーモスコピーで観察することでより明確な診断が可能です。治療の必要はありませんが、整容的な治療を希望する場合には、レーザー治療が最も有効です。
E静脈湖(Venous lake)
高齢者の口唇部や耳介部に発生することが多く、長径5mm程度までの小腫瘤です。拡張した血管の中に血液が溜まった状態であり、特に治療の必要はありません。
F老人性血管腫
高齢者に生じやすい血管腫で、長径は1〜5mm程度の光沢のある円形ドーム状の赤色小腫瘤です。多発する場合が多く、老人性という診断名が付いていますが、20代で発生することもあります。特に治療の必要はありません。
G血管拡張性肉芽腫(ボトリオマイコーシス)
毛細血管の増殖による小腫瘤であり、〜10mm程度の赤色腫瘤です。表面に傷が付くと出血しやすく、出血が止まりにくいのが特徴です。指先が好発部位であり、妊婦さんに起こりやすいことが知られています。自然に消退することなく、治療には切除する必要があります。
Hグロームス腫瘍
指の爪甲下に好発する小腫瘤です。表面からは腫瘍が見えませんが、爪が変形してくるのが特徴です。圧迫すると痛みを伴います。


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