【日焼け】 日光にあたるとヒトの皮膚は炎症を起こし、紅くなります(Sun Burn)。その後、メラニン色素の増加によって皮膚の色は黒くなっていきます(Sun 厚生労働省紫外線健康マニュアル2008より
【日焼け止め(サンスクリーン剤)】 サンスクリーン剤を選ぶ指標として、SPFとPAがあります。SPFはSun protection factorの略で、主にUVBを防ぐ指標として使われます。現在、日本で販売されているサンスクリーン剤のSPFは最大50+です。PAはProtection grade of UVAの略で、UVAに対する防御力を+〜+++++の5段階で規定しています。 ![]() 【紫外線対策のコツ】 @ 紫外線の強い時間帯(午前10時〜午後2時)の外出は、可能な限り避ける。 A 外出するときは長袖、長ズボンで。 B 日傘、帽子、サングラスを着用する。 C サンスクリーン剤を使用する。 D 日傘は色の濃いものがより遮光性が高い。 E 帽子は、つば広のものを選択する。 F 曇りの日で80%、雨でも20%の紫外線を浴びているので、曇りでも紫外線対策を。
【サンスクリーン剤の塗り方】 @ 顔〜首全体にサンスクリーン剤を塗る場合には2FTU(1g)程度が必要になります。つまり、指先に伸ばした軟膏が2回必要となります。 A 仮に、全身にくまなくサンスクリーン剤を塗った場合には50FTU(25g)が必要になります。 B 最近のサンスクリーン剤には耐水性(Water proof)の物も増えていますが、汗をかくと1時間〜2時間で落ちてしまうので、2〜3時間おきの塗り重ねが必要になります。 C 全身に塗り重ねるのが大変な場合には、鼻、頬、耳、うなじ、上腕などの日光に当たりやすい部分だけでも塗り重ねるようにします。 D 夜には、クレイジングクリームなどを使って残ったサンスクリーン剤を落とします。
当院では、2021年現在、下記4種類のサンスクリーン剤を販売しています。どれも、アトピー性皮膚炎などの敏感肌用として作られたものです。ただし、100%かぶれないという訳ではありませんので、心配な場合には、腕などに試し塗りを行ってから使用してください。
※試し塗:上腕内側などの同じ場所にコイン大くらいに塗ります。これを3日程繰り返してかぶれがないこと確認してから、顔などに塗るようにします。 ※接触皮膚炎(かぶれ)の正確なパッチテストはClosed patch testという専用の道具を使用して行う皮膚テストです(保険適応)。 ![]()
|