熊本市中央区の皮膚科 水前寺皮フ科医院 【皮膚科・形成外科・アレルギー科・皮膚腫瘍科・性感染症内科】

アタマジラミ症

人に寄生するシラミはアタマジラミ、コロモジラミ、毛ジラミの3種類です。ただし、発疹チフスを引きおこすコロモジラミは、日本では昭和30年代に絶滅しています。

アタマジラミ:体長2〜3mm程度の昆虫(シラミ)で、ヒトの頭部に寄生します。昼間は頭髪の間でじっとしていますが、夜中に頭皮から吸血して生活しています。アタマジラミの卵は約7日で、ふ化して幼虫になり、3〜4回脱皮して10日程で、成虫になります。この幼虫の期間に、盛んに吸血します。成虫は1カ月ほど生き、その間に100個程の卵を産みます。

治療
1. アタマジラミに対する殺虫剤は、スミシリンパウダーとスミシリンシャンプーだけです。スミシリンは成虫には効果がありますが、虫卵には無効です。従って、虫卵は櫛などで機械的に除去するしかあいません。
2. 痒みが強い時には抗ヒスタミン剤の内服を併用します。
3. スミシリンシャンプーの治療で、駆除できない場合にはイベルメクチンの内服が効果的です。ただし、保険外治療となります。
予防
1. 頭髪をしっかりとチェックして、虫卵がないかを確認します。家族の1人でもアタマジラミが寄生していた場合には家族全員に感染している可能性がありますので、全員で頭髪をチェックします。1人でも残っていたらピンポン感染で長期間完治できないこともあります。
2. 衣類、シーツ、枕カバーなどは、60℃以上のお湯につけおくことで死滅します。また、天日干しすることでシラミの親虫は駆除することが可能です。
毛ジラミ:アタマジラミよりも小型のシラミで、陰毛、腋毛、睫毛などに寄生することがあります。基本的には陰毛に寄生する性病と考えられます。カニに似ていますが、両側の第1〜3脚で陰毛を掴んでいるため簡単には、脱落しません。

毛ジラミ:アタマジラミよりも小型のシラミで、陰毛、腋毛、睫毛などに寄生することがあります。基本的には陰毛に寄生する性病と考えられます。カニに似ていますが、両側の第13脚で陰毛を掴んでいるため簡単には、脱落しません






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